焼くのか、煮るのか、それとも置くのか。
四季折々の旬の食材の性格や特長をどのように引き出すか。素材と真剣に向き合うからこそできる料理人の技をぜひお楽しみください。
鯛 鰆 油目 さより 飯たこ 赤貝 わかさぎ しんわかめ 蛍いか 黒めばる かますご 新子 筍 蕗 芹 菜の花 菊菜 たらの芽 こごみ ふきのとう 行者にんにく 順菜
はも すずき 真ごち 初かつお 白きす あこう 真だこ ひらあじ 真いわし 鮎 うなぎ さざえ 鮑(あわび) 岩かき いさぎ 茄子 胡瓜 ゴーヤ 冬瓜 若牛蒡(若ごぼう)
はも 戻りかつお かます まぐろ 剣先いか 秋さば 秋刀魚(さんま) 淡路産雲丹(うに) ひらまさ 沖めばる ぼたん海老 落ち鮎 じゃがいも ずいき 小芋 南瓜 松茸 きのこ類 枝豆 だだちゃ豆 銀杏
河豚(ふぐ) 松葉がに くえ 鮃(ひらめ) ぶり 甘だい まながつを 牡蠣 なまこ あんこう たらの白子 数の子 鮭 白菜 かぶら 冬大根 下仁田葱 百合根 小松菜 蓮根
春夏秋冬の四季を持つ日本は、季節ごとの太陽と大地のリズムが食べ物を生み出す、食材の宝庫です。適所で取れる季節ごとの食材は、太陽の光や雨を浴び、風に吹かれて育ち一番多く収穫される時期が旬。ビタミンやミネラルなどの栄養価も高く、それを頂く私たちの体にも自然のエネルギーが入り込んでくるような力のある食べ物です。
しかし、元来当たり前に旬の食べ物を食べていた日本人に、暮しに変化が出てきたのは1970年代以降のこと。魚介類の乱獲や異常気象、様々な技術の進歩、そして輸送手段の高速化などにより、食材が一年中市場に溢れる状況が生まれ、次第に「旬」の時期が分かりにくくなりました。
ハウス栽培される野菜や果物は、冬でも室内を加温して育てるため、ガスや電気などのエネルギーを大量に消費して作られます。また、成長を早めるために、化学肥料や薬品を多く使うケースもあります。
旬の食材を頂くことは、季節を感じ生きること、自然と共存して生きていくことと言えるのではないでしょうか。環境にやさしいだけでなく、安全性が高い食材の旬を再認識し、それぞれの時期に適したものを食べるように心がけたいものですね。